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コミュニケーション力を高めたい。ビジネスシーンにおいては特にトークスキルを要求される機会が多いですが、身近な人との会話でもコミュニケーション力は問われます。
そして、あらゆる場面で話している人が誠実であり、人間性も優れている人であっても、聞いている相手がそのように受け止めてくれない場合もあります。会話の評価を決めるのは聞いている相手が決定権を持っているからです。
個人が何かを話すときの手段である言葉は数多くあるように感じられますが、ある程度限界もあります。同じ内容の話をしていても時間の経過、話す場所の違いによって変化することもあります。
会話をする上で自分が思っていることや、伝えなければならない事実を伝えるという事は、簡単なように感じられても難しいものだということでしょう。
日頃の会話では何気なく話す会話でも、相手によって、感情的にも知的な面でも許容範囲の中で見極めながら言葉を選ばなければなりません。
会話の相手が子供、親、親戚、友人や知り合いなどそれぞれに対しての対応は同じように接しているわけではないと思います。コミュニケーション力を高めるためには、この対応力がカギとなることが多いようです。
誠実な人なのに、嫌われる
相手が本人自身のこと、事実を伝えているだけであっても、聴いている人が自分にとって都合が悪いと感じたりすると傷ついてしまうものです。
それだけ、人は誇り高いもので自尊心を傷つけないような話し方、言い方をしていかなければ予想外の反応を示すことがあります。物事を伝えるときには、あまりにもストレートに表現しすぎない方がいいということでしょうか?
人間関係は本人だけではなく、相手があってのことであり、その周囲の人に対しての配慮さえも必要とするという事です。万が一、ストレートに伝わってしまい、相手が傷ついてしまったとしたらどうしたらいいのでしょうか?
どんなに誠実な気持ちであっても、本心を言えばいいというわけでもありません。誠実な気持ちであっても、相手が誠実だと受け取ってもらえるような努力が必要だという事ですね。
言葉の選択と努力
物事を伝えようと思ったとき、自分を知ってもらおうとしたときなど、あらゆるシーンで会話をしようと思ったら話せる内容は無限にあるかもしれません。
しかし、専門家によると、人が日頃話す言葉、単語の数はおよそ1000語程度だという指摘もあります。よく口癖というのがありますが、その人が良く使っている言葉ということでしょう。
そのように、人が話をするときには、決まった口癖、言い回し、単語を駆使して表現をしようとしているわけです。そう考えると、日頃会話をする機会が少ない人は、この単語も1000語にも及ばない可能性もあり、少ない言葉で性格に相手に物事を伝えるには限界もあると思った方が良いようです。
相手に物事を正確に伝えようと思ったら、文章や単語、言葉を知り、使うということが求められるわけですが、子供の教育でも本を読みましょう!言葉のシャワーを浴びましょう!というのは、つまりそういう事なのでしょう。もちろん、読むだけでは知識だけで終わります。
親子の会話をする機会が、言葉を使う訓練になり、人に物事を伝える事ができるようになる・・・ということですね。そう考えると、大人も新聞や本を読むべきで活字離れをしてはいけないのではないでしょうか。
言葉による表現力も対応力の一つなのでしょう。
難しい言葉を使う必要はない
様々な言葉を知っていた方が表現力は養われますし、知的な印象を与える事ができそうです。しかし、多くの言葉を駆使して話す内容が相手に伝わらなければ意味がありません。
どんなに力説をしたとしても、相手が何を言っているのか?何の意味なのか?わからなければ、コミュニケーションは取れていないですし、自己満足に過ぎません。
コミュニケーション力を高めには、難しい言葉を使う必要はないのです。
第一印象が悪いだけで、話を聞いてもらえない
人は、第一印象が悪いとそれだけで話を聞いてもらえなくなってしまうものです。どんなに好意的な言葉を述べていても、相手が印象が悪いと感じていたら、考え方さえも不愉快に感じられるものです。
人を見た目だけでは判断できませんが、見た目の印象さえもその人の表現であるとも言えて、ヘアスタイルやファッションまでもコミュニケーションの一部となることもあります。
そして、話をするときの語調も、その人の人柄、人格が現れるものです。社会一般で受け入れられるような話し方は一定の基準があるものです。
それらができていないと、見た目だけではなくやっぱり感じが悪いと拒絶されてしまう可能性もあり、時には損をしてしまうものです。
話すときに、語尾はしっかりと
人前で話をするときに、ついつい照れがあると語尾をハッキリと話せない人がいます。語尾は疑問形になったり、肯定したり、否定したりという大事な言葉を伝える部分でもあります。
ここで、ハッキリと話をしなければ、相手が誤解することも十分にあります。話す内容に自信が持てないときなども語尾がハッキリしないことがあります。
癖になってしまって、気持ちは自信たっぷりでも、語尾が聞こえなくなるような話し方をしたら、自信も無さそうに感じられてしまいます。
相手に正しく気持ち、物事を伝えるためには語尾までしっかりと話す癖をつけましょう。
その場のシーンにあった速さで話す
話したいことがあふれてくるあまり、自分の勢いに任せて早口になってしまう人がいます。また、その逆もありゆっくりとしたペースで話、間延びしてしまうために何が言いたいのか伝わらない・・・というケースもあります。
話を聞いてくれる人のペースに合わせる事も大切で、シーンに応じた速さで話すことが必要です。急いでいる人は、早く要件を伝えてほしいのに、のんびり話されても迷惑ですね。
話は自分ひとりではできないです。自分の話す速さが、相手にとって適切なのか?意識してみましょう。
言葉のクセ、話すときのクセを無くすようにする
自分では気づかないうちに、言葉のクセを持っているものです。子供がなんか変な話し方をするな・・・と思ったら、自分と同じように話していただけ・・ということもあります。
会話の合間に【だよね】【ですね】【逆に】などの相槌や合間に言葉が多い、返事を何度もしてしまう・・・などの無駄な言葉を発するなどのクセもよくあります。このような言葉が会話の流れを妨げる事もあります。
このような単語は、会話のテンポとなり耳に入るために、気になって話の内容が入ってこなくなることもあります。また、話すときのしぐさも気を付けたいものです。話している時に、唇を噛むクセ、髪の毛を触る癖、瞬きが多いなどは、聞いている人にとって、言葉を聞き取ることに集中できなくなってしまう事もあります。
言葉は自然であり、余計な言葉、クセ、しぐさは無くしましょう。
話すときの声の発し方は大切
話すときに語気を強めれば威圧的に感じられますし、声が小さければ自信が無さそうな印象を与えます。話すときの声の発し方は印象を大きく変えるものです。
素直に表現して話せばいいものを、力んで話す人は多いものです。力が入って発生は、時には挑戦的にとらえられますし、威圧感を感じてしまいます。また、目上の人と話していたら、反抗的な人ととらえられるかもしれません。
シーン、相手によっても、同じ内容を話していても印象や内容が異なるように感じられるものです。大衆に向かって話すのではないのなら、静かに淡々と語れば、相手も素直に受け取ってもらえるはずです。
あなたの講演会ではない
コミュニケーションをする上で、話すべきことを相手に伝える事以外に、その場の空気を和ませようと話す内容も幅広くなることがあります。しかし、このような雑談などもほどほどにするべきです。
1対1で話す場合には、その相手が楽しめているかどうか?反応を見ながら話さなければならないものです。また、複数の人の輪の中にいるとしたら、自分ひとりが話し続けるような状態は、ちょっとした講演会状態にもなりかねません。
目的を達成させるための会話だけでよいはずが、余計な話題で話がそれてしまうのは、周囲の人全てが楽しめるとは限らないのです。
特に雑談などは興味関心があることに終始しがちで、興味がない話題を延々と聞かされてしまったら苦痛以外の何物でもありません。
度が過ぎてしまえば煙たがられる存在にもなりかねず、最悪は孤独になってしまう可能性もあります。コミュニケーション力は話す量とは無関係であることを忘れてはいけませんね。
話すことが苦手であれば、聞き役に回ることもコミュニケーション力
コミュニケーション力を高めたいと、なんでもかんでも話せばいいわけではないという話題でしたが、常に言葉を発していなくても、聞き役になることも大切です。相手が話しやすいように相槌を打ち、応対して、聞き上手になることもコミュニケーション力の一つです。
つまり、対応力ですね。話すことの努力をする一方で、人が話している時には無関心になってしまう人もいるものですが、失礼な態度・・・ではないでしょうか。また、返事や相槌も適当になってしまったら、話す相手も気分が落ちて話す気持ちも無くなってしまいます。
興味関心がない分野の話題でも、知る機会であり新しい世界を踏み出せるかもしれないチャンス、メリットがあります。人生の中でも損をしてしまうかもしれません。
どのような話題、相手でも聞き上手になることは大切なことです。
最も嫌われる聞き方は、あげ足とり
相手の話を聞いている時にも、興味関心があり知りたいことについて質問することがあると思います。コミュニケーションを円滑するうえでも必要なことですし、相手に対しても参加していくという姿勢や印象を与えるので大切なことですが、質問の仕方には注意が必要です。
あげ足をとるような質問をしたり、間違いを指摘するようにわざと質問をするような行為は避けなければなりません。話す最終目的には影響がないような無関係なことについても、細かに指摘したり質問を繰り返すのは、無意味であり無駄な時間を浪費するだけです。
そのような時間や話題はお互いの成長にも役にも立たない・・・という事を忘れてはいけません。
最後に・・・
いかがでしたでしょうか?コミュニケーション力というと、さまざまな話題を取り上げて話を盛り上げられる方がいい・・・と勘違いしてしまいがちですが、お互いが気持ちよく話をする、話を聞くという事こそが何よりも大切なんだと思います。
言葉をどれだけ発するか?という点を意識するよりも、自分自身の心、人格が発する言葉が大切だよ!
という記事です。
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