幼い子供に死を伝えるには?息子が初めて体験した死について

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※画像は息子と一緒に折ったおりがみ

この記事はちょっと長めです。

子供は幼い頃から【死ぬ】という言葉を口に出して言う事はありますね。男の子などは特に戦隊ものシリーズなどの戦闘シーンというか、TVで見る機会がありますので、彼らのセリフでインプットされることが多いのではないでしょうか。

息子も仮面ライダーは大好きでしたので、それはそれは毎週欠かさず見ていましたし、ライダーベルトも持っていましたよ。ですから、子供同士で戦いごっこなどをすると【シネ!】とか簡単に言っているのです。

ゲームでもそうですね。イノチは3個で、無くなってしまったら(シヌ)とかね。

しかし、そのようなテレビやゲームで知る事になる【死】は、画面上の世界の事であり、子供にとって【死】というのは漠然としたものではないでしょうか。

 

親しい存在の【死】を向かえたら、子供はどんなふうに感じるものなのか?

東北の震災がまだ最近の出来事で多くの方が亡くなられて、被災者の中には、幼い子ども達も多くの死に直面したはずです。身近な家族を亡くしてしまった経験が無い息子。【死ぬ】と言う事が理解できないでいました。

ところが、夏前から飼っていたカブトムシが息子に死を教えてくれました。

 

カブトムシを飼った理由・・・

ペットはお世話がありますし、私は動物が苦手です。そんな事もあり、命の大切さを伝えられるチャンスをずーっと逃してきました。

そして、息子もどちらかと言うとムシは苦手な方だと思うのです。カブトムシも男の子の大好きな虫ですが、息子もカブトムシやクワガタムシはかっこいい!と思っているようで。でも、触るのは怖いし苦手という・・・。

飼いたいと言い出した理由も学校へ持っていきたいから・・・(自慢したい?)という不純な理由です。動機は不純だし、学校に持っていくのもいいの?って感じで、連絡帳で先生に確認したりして(笑)

学校のルールを知りたいし、本当にいいの?っていう確認ですね。そうしたら、先生は私が連絡帳で書いた以上に、丁寧なお返事で返ってきたのでした。

 

子供達にとって生き物を飼う事で、命の大切さなどを伝えられる・・・みんなで大切にお世話します・・・ぜひ、お子さんに持たせて下さい・・的な感じだったかな。

もっといろいろ書かれていましたが、忘れてしまった。こう書かれたらね、もう引き下がれなくなってしまいました 笑

 

カブトムシは一応、お店などで買ったものではない

今は、カブトムシは簡単に獲れるものではないですね。大きな樹木があるようなお庭があるのは稀ですし。だからと言って、大型ペットショップで買ったものを学校へ持たせるわけにはいかないかな・・・って思いました。

知り合いの方がカブトムシが趣味?なのかな、自宅の敷地内で専用の小屋を建ててたくさん飼っている方がいて、譲ってもらいました。

 

カブトムシを学校に持っていくのも一苦労・・・

カブトムシを学校に持っていくのは意外と大変でした(笑)何と言っても通学路が長いのです。遠い距離を歩いて、自分の体よりも大きなランドセルを担いでいる息子です。子供の登下校でも一喜一憂してましたので・・・

カゴをビニール袋に入れて、くれぐれも転んでひっくり返すなよ…と言う感じでした。

一応、私がインターネットでお世話のポイントを調べたんです。夜行性だから、昼間はあまり動かない・・・湿気、日陰を好む・・・みたいなことですね。暑い日は時々水で土を湿らせるといいよ・・・って感じで、学校で出来る事を息子が紙に書いて、持っていきました。

一応、先生がそれを発表させてくれたみたいで、息子もちょっと注目されて、発表もできて、自信につながったのでした。

 

学校へ持って行ったのは・・・結局・・・

で、学校に置きっぱなしにはできなかったのです。あくまでも児童の所有するもので、毎日持参、持ち帰るというのがルールでした。そうなると、毎日カゴを持ち帰らなくてはならず、結局息子が学校にもっていったのは、2回~4回程度だったのです。

まぁ、子供ってそんなものだよね。

 

自宅でのカブトムシ

その後、自宅でカブトムシを飼う事になるのですが、今は昆虫用のエサでゼリーがあるので、これを毎日与えていました。で、時々土も綺麗にしてあげるなどの世話があったのですが、息子はほとんど何もせず(呆)

勿論、私も触れないので、夫が毎日お世話している・・・という状態で夏休みを過ごしました。お世話しないけれど、愛着はあったのでしょうか?一応、カブトムシにカッコイイ名前をつけていたので。

でも、あまり眺めている様子も無く、お世話もせず・・・でしたね。

 

夏休み中に突然・・・・カブトムシが!

カブトムシの寿命は夏を過ぎるとやってくる・・・・と言うのは、私がお世話の方法などを調べたときには知っていました。しかし、息子にはそれは伝えていませんでした。

それは言わない方がイイだろう・・・と思ったので。

そして、その日が思っていたよりも早くやってきました。

夜、寝る前にカブトムシのエサをあげようとした夫が気づき「カブトムシが死んでいる!」と。

 

カブトムシが死んでしまった夜、息子は・・・

カブトムシが死んでしまった事を知った直後も、とても悲しそうで、ショックだったようです。寝る前は思い出しては、泣き、思い出しては泣き・・・を何度も何度も繰り返していました。

(さすがにもう、寝てくれ!って思うくらいでしたけどね。)

なかなか寝付けず、泣き疲れて寝ました。初めて身近な生き物の【死】に直面したのですから、当然でしょうか。生きる物の終わりを知る事が出来た夏でしたね。

先生からの連絡帳で飼う事になったカブトムシですが、先生の言うとおりとても良い体験が出来たような気がします。

 

何で死んだのか?という疑問

息子にとってカブトムシが死んだ理由が知りたいようでした。エサをあげなかったからなのか?暑すぎたのか?とか気になったようですが、明らかに寿命です。

って事で、命はずーっと続かないのだという事と伝えました。必ず虫も魚も生きているものは死ぬときがやってくるという事。虫や小さな生き物は長く生きられない・・・と言う事も。

 

人間もすぐに死ぬのか?という疑問、僕も死ぬという直観。

カブトムシの生きられる時間は短いことを知った息子、当然、人間はいつ死ぬのか疑問になったようです。

【僕も死ぬの?こわーーーーーーーーい】って。怖いですね。私も子供の頃死ぬ事が物凄く恐怖でした。今もそりゃ、怖いですね。

「こわいよね。」

その後、いつ死ぬの?何歳で死ぬの?という質問続きでしたが、何歳かは誰にも分からないという事を伝えました。あとは、もにょもにょ話題を変えるしかないというか。

 

死というもののニュースや取扱い・・・

カブトムシの死を体験して、「死」の恐怖を少し分かるようになりました。その頃、中学生が夜中にさらわれて二人とも殺害されたニュースが連日テレビで流れているのを見て、こわいこわいと言っていましたね。

とは言っても、ニュースで死んでいる姿、遺体が放送されることはありませんし、画像、動画などの取り扱いも厳しい規制があるので、早々目に触れる事はないですね。

私が初めて人が死んでいく姿を見た、インパクトのある映像はチャウシェスクの公開銃殺処刑の映像です。私が子供の頃に見た映像ですが、今の時代はこれも放送できないのだろうな・・と思います。

 

隠されて、見えなくされている「死」

テレビ放送などで隠されますし、見えなくされていますね「死」は。東北の震災の時も多くの方が亡くなられましたが、その現場に居合わせた方以外では、遺体などを見る機会は全くありませんでした。

時々、You tubeで見れるものもありますね。そのくらい、日本国内では人の「死」を目撃する機会はほとんどない。

 

小学校などの教育現場での「死」の取り扱い

しかし、命は大切に・・・いじめや自殺などが問題となる教育現場でも、もちろん生命、死というものの取扱いがあるわけですが、いろいろあるようです。

テレビでは放送されない「死体」の映像は、社会科、総合学習の資料などとして示される事もあるようです。しかし、授業でそのような画像や映像を子供達に直接見せて進めていく教師も減っていると。

最近話題になる事も多かった「地獄」と言う絵本ですが、これも死の世界を描いている絵本です。これらも、最近は話題になったものの、教育の場で読み聞かせをする機会はやはり少ないようです。

 

教育の場でも思いが共有しにくくなっている?

学校でも鶏やうさぎといった飼育をして、「死」に直面する機会があるようですが、動物、生き物の死骸の扱いで困るようです。飼っていた生き物は、埋葬して悲しむ気持ちや慎む気持ちを共有したいところ。

ところが、埋葬する場所を選ばないといけない事もあって、教師が子供達に見つからないようにして、死骸を片付ける(ゴミ処理)するなど苦労されているようですね。

可哀そう、悲しい・・・という気持ちを共有できないのでは、飼育の目的を一つ失っているような気もするけど、どうなんでしょうか?子供同士でも死について語る場面も減っているという事になっているのでしょうかね。

 

最後に・・・

「死」について語ったり、直視すれば恐怖心も煽られてしまうかもしれません。そういった意味でも取扱いが難しいのも事実でしょうか。オープンにする必要もないけれど、伝え方ってある程度年齢に応じたステップが必要なのかな?って思いました。

小学1年生の息子にとっては、身近な愛着のあるカブトムシの死が一つのステップになったのは、良い経験だったと思っています。学校などでお友達と共有できたらもっとよかったかな・・・とも思いますが。「死」は突然である・・・と言う点でもなかなか伝えるのが難しいものですね。

 

 

 

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